常田大希はなぜ“天才”と呼ばれるのか?
弾ける楽器の種類から音楽的ルーツ、King Gnuやmillennium paradeでの役割まで、気になるポイントをわかりやすく解説します。
曲を聴くだけで満足の、ライトなファンでは知り得ないコアでレアな知識をお届けできたらうれしいです。
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King Gnu(キングヌー)常田大希はなぜ「天才」と称されるのか?
King Gnuの常田大希さんが”天才”という言葉で語られるのはナゼなのか。
King Gnuの中心人物であり、millennium paradeも率いる彼は、作詞・作曲・編曲・演奏をマルチにこなし、その能力の高さは、音楽業界のプロたちからも高く評価されています。
芸大出身という肩書きだけでなく、クラシックからジャズ、ヒップホップまで幅広く吸収し、自分の中で咀嚼して作品へと昇華する姿勢は原稿の音楽界では異色。
また、音楽に対する彼の“異常なまでのこだわり”も、ファンの信頼を集めています。
サウンドの細部まで妥協せず、ライブでも演出や照明・演奏構成に至るまで全体を統括。
まさにプロデューサーとしての手腕も兼ね備えたアーティストです。
そんな天才・常田さんの20年以上もの長きに渡る音楽史を時系列順で紐解いていきたいと思います。
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幼少期
- ジャズピアニストとしての経験もあるロボットエンジニアの父親
- クラシックピアノの先生である母親
というピアニスト家系の元に生まれ、生活の一部に音楽が自然と溢れているような家だったようです。
また、近所にいたチェロ弾きのおじさんの影響で5〜6歳頃からチェロを始めたらしく、いわゆる英才教育的に音楽素養を育んだワケですね。
中学時代(伊那市東部中学校)
野球に打ち込む傍ら、合唱部を兼部。
1つ下の後輩で幼なじみだった井口さんと共にNHK全国合唱コンクールの全国大会に出場しました。
この時は伴走者としてマリンバを担当。
また、この頃から複数の音声を重ねて録音できるMTR(マルチトラックレコーダー)を使って曲作りを始めていたとのことで、音楽制作の原体験は中学時代だったようですね。
高校時代(伊那北高校)
高校は偏差値65を誇る長野県屈指の県立進学校に入学。
入学した高1からは、8時間も打ち込むほどにチェロの練習を本格化。
そして、その猛練習が実り、高3の時には「日本クラシックコンクール」の全国大会にてチェロ部門・高校の部で3位入賞を果たしています。
また、並行してバンドも組んでいて、17歳の時にはリットーミュージック主催の「最強プレーヤーズコンテスト2009」のベース部門で準グランプリを獲得。
チェロだけに留まらず、ベーシストとしても輝かしい実績をお持ちですね。
大学入学以降(東京藝術大学)
2012年に「芸大出身者がいるバンド!」という「箔をつけるため」に名門・東京藝術大学へ現役合格し、神奈川県に住む祖母の元に移住。
器楽科でチェロを専攻し、在籍中には小澤征爾さん主催の楽団「小沢国際室内楽アカデミー」でチェロ奏者として舞台に立ったものの、「社会と結びついた音楽をしたい」という理由から1年たたずに中退。
中退して間もなくは、1〜2ヶ月間インドをバックパックで回り、この頃に改めて触れたサイケデリックなサウンド感にすごく影響されてるとインタビューで語っています。
2014年には同じ藝大で打楽器専攻だった石若駿氏と共にキングヌーの前身となるSrv.Vinci(サーヴァ・ヴィンチ)の活動をスタート。
2017年には、飲み仲間だった米津玄師のアルバム「BOOTLEG」に収録された「爱丽丝(アリス)」の演奏・編曲・プロモーションにも携わっています。
King Gnu(キングヌー)常田大希の影響を受けたアーティストやルーツ
King Gnu(キングヌー)常田さんが影響を受けたアーティストやルーツは大きく6ジャンル。
クラシックの巨匠から、マイルス・デイヴィス、レディオヘッド、J・ディラ、ケンドリック・ラマーといった現代の革命児まで、幅広く影響を受けています。
物心ついた頃から下に挙げたジャンルが好きで、その頃に聴いた幅広い音楽が今の楽曲作りの下地にあるようですね。
- ジャズ・・
「Srv.Vinci」の初代ドラマー・石若駿さんの影響から - クラシック・・
「ストラヴィンキー」
「プロコフィエフ」などのクラシック音楽 - ヒップホップ・・
「ケンドリック・ラマー」 - 日本の骨太ロック・・
「ブランキー・ジェット・シティ」
「ザ・ミッシェルガン・エレファント」 - 60年代の名ギタリスト・・
「ジミ・ヘンドリックス」
「ジミー・ペイジ」 - ブリティッシュ・ロック・・
「オアシス」
「レディオヘッド」
「アークティック・モンキーズ」
King Gnu(キングヌー)常田大希の弾ける楽器は大きく6種類
天才・常田大希さんが弾ける楽器は、ギター、チェロ、ピアノ、ベース、ドラム、シンセサイザーなど多岐にわたります。
特にチェロは5歳から本格的に学び、東京藝術大学に進学したほどの実力者。
ギターは、フェンダーからシグネチャーモデルがリリースされるなど、その技術と音作りへの姿勢がプロの中でも際立っていて、ライブでは、リードギターとリズムギターの間を自在に行き来するような巧みなプレイも披露されます。
さらに、ピアノとベースの同時録音や打ち込みまで一人でこなすほど多彩。
その多彩すぎる才能は弾ける楽器数にも現れています↓↓
- ピアノ
(クラシック音楽の先生だったお母様の影響から) - マリンバ
(中学時代に全国合唱コンクールにてバリンバで伴奏) - チェロ
(高校時代に全国コンクールで3位の実績) - ベース
(高2の時、音楽出版社主催の楽器別コンテストのベース部門で準グランプリ) - ドラム
(大学1・2年頃に俳優・中野裕太さんと組んでいたGas Lawというバンドでギターとリズム・セクションを担当) - ギター
(King Gnuにおいての担当パート)
⑤ドラムの演奏風景
⑤ドラムの演奏風景
ドラマーとしてセッションに参加する様子が以下で視聴できます。

繊細でありながら小気味よいタッチがセクシーささえ感じさせます。
King Gnu(キングヌー)常田大希が手掛ける2つのプロジェクト
常田さんはKing Gnuと他の顔もあります。
ビジュアルコンセプトから映像ディレクションに至るまで、全方位的に関わる“表現者”としての顔「PERIMETRON」があります。
また、「millennium parade」では、さらにアートコレクティブとしての性質を強めた「音楽×映像×ファッションの融合」。
「音楽という枠に留まらないスケールの大きい2大プロジェクト」も手掛けています。
millenium parade
読み方:ミレニアムパレード (通称:ミレパ)
2019年5月からKing Gnuとは別名義で始めた「Daiki Tsuneta Millennium Parade(DTMP)」を前身とするソロプロジェクトで、「世界から見た東京の音」をテーマに新しい音楽性を追求。
ツインドラムを採用しながら、演奏・映像・演出チームそれぞれを全員ひっくるめた、サーカス団的な大編成バンドで世界へ打って出ようと、日本が誇るクオリティーを磨き上げています。

PERIMETRON
読み方:ペリメトロン
ミュージシャンやスタイリスト、映像作家やCGグラフィッカーなどのメンバーが在籍。
King Gnuのジャケットアートワークやミュージックビデオをはじめ、ライブの空間演出も手がけています。
また、ファンションブランドのブランドムービーのほか、アイナ・ジ・エンドや加藤ミリヤのミュージックビデオを手掛けるなど、クリエイティヴな才能を遺憾なく発揮し、音楽制作以外の分野でも活躍中です。
King Gnu(キングヌー)常田大希の才能を味わえる作品集
常田さんの天才的な音楽センスに触れるなら、以下の作品は必聴です:
- King Gnu『Sympa』:
多彩なジャンル融合とポップのバランス感覚が秀逸。 - King Gnu『CEREMONY』:
現代社会への問いかけと、クラシカルな構成力の結晶。 - millennium parade『THE MILLENNIUM PARADE』:
アート×サウンドの最前線。 - 『Daiki Tsuneta Millennium Parade』:
初期衝動と実験性が混ざり合う作品。
これらは単に“おすすめ作品”ではなく、どのように常田が表現を進化させてきたかを感じ取る指標となるものです。
読者が「何から聴けばいいかわからない」と迷ったときのガイドとしてご参考ください。
King Gnu(キングヌー)常田大希という天才に惹かれる理由まとめ
常田大希さんの魅力は、単なるスキルの高さにとどまりません。
自らのルーツや音楽哲学を織り交ぜつつ、しかもそれを“他人にも伝わる形”で表現できるという稀有な能力があります。
突き抜けた才能とそれを“人に届ける技術”の両方を備えた常田大希というアーティストに、私たちはこれからも惹かれ続けることでしょう。
この記事をキッカケに、よりKing Gnu愛・常田大希愛を深めてもらえたらうれしいです。